朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

気持ちのログ

好きな子のことをどういう風に好きか、どうやって好きが始まったかを覚えておきたい。 二月には小さな友達として好きだった。はじめましてをした時の遠慮がちな感じとか人馴れしていない不器用さ、控えめな素直さが好ましかった。徐々に懐かれるくすぐったさ…

短い

記録せねばならないと思う。記録すべきことは今のところあり、そういう時期にかぎって心を忘れそうなほど目まぐるしく時の奔流の中にいる。 わたしと今の恋人はお互いに二番目のパートナーだ。時系列的に。 前付き合っていた相手とは言葉と距離と生活のギャ…

a cat

捨て猫を拾ったのだった。 ある夜、姿のない鳴き声を耳にして見渡したところ、どうやら家の裏の公園の茂みの何処かに野良猫が一匹いるようだった。 この安普請のアパートにはもう四年暮らしているが、あまり猫の馴染まない土地なのか姿を見かけたことは一度…

ここにある身体だけがほんとう

大学を卒業し2週間、企業に勤めるようになってから丸10日経過した。交叉路に出たという感覚がある。 私が学生のときに大事にしていたものは、かいつまむと尊厳と尊重であった気がする。人間としての尊厳だけが内にあり、同じように目の前の相手の知ることの…

みっつの幸せ

こんばんは。昨日は新しい門出の日でした。 えらい人のお話にあったことをちょっとメモしておきたい。 幸せには三種類、授かる幸せ 自由の幸せ 与える幸せとあるらしい。人生のお話でも生活のお話でもあったけれど、的を射ていると思った。 今一番大事な人と…

i

私が私として機能しているうちに私を好きになってくれる人がいて良かった。 私の優しさは私のためのものだから、優しすぎる人といてはいけない。 どうにも涙が出てダメだなぁ、別れの多い季節を言い訳にさせてね。もう会えないであろう人たちとまた会えるだ…

うまく言えないけど

熱いお湯に手を浸すようなことはもうできなくて、熱湯の注がれた厚めのグラスをそっと撫でているような、安全地帯に立ち尽くしている。

みぞのかがみ

救いたがるのは救われたがるからで、それはもうめちゃくちゃ業が深いのはずっと前から承知しているけれど、大好きな人たちを今よりわずかでもあたたかく明るい場所に連れていきたいと思うこと許してほしい。私ももっと辛抱強くなるので

減速せよ

大事な記憶はなくす前に記録する。 好きな子と行った場所、した事をメモする。思い出した順に書くから時系列じゃない。夢かもしれない。 大学見学。友達の学生証を借りて図書館で「博士の異常な愛情」を観る。オルガンの鳴るチャペルに寄る。コーヒーをテイ…

nikki

昨夜のこと。 満席のホールとキッチンを行き来しながらドリンクを運んであっという間に3時間、お店が落ち着いてきたら早上がりさせてもらって大学の方まで。 閃いてから3分で拵えてもらった海苔巻きを大事に抱えてあの子のいる薬局へ。お客さんにもらったス…

spring has come

恋とは人生においてワインのようなもので、食卓や夜を彩るけれど別に生活する上で必須ではない。適度に飲めば健康には良いが身体に良いものは他にたくさんある。飲み過ぎれば中毒になる。 人といつか会えなくなるということはこわい。大人になっても、いつま…

hug me tight

図書館で生徒に読ませる本と自分の読む本を借りる。不審者目撃の通報があったらしくカウンターに警官が来ていた。 先週旅行で大阪に行った。1人で向こうに住む知人たちに会いに行くつもりだったが、タイミングの合った大学の同期と合流して二日間行動を共に…

どうしよう

年下の子に好かれている。 一緒に居ることができて嬉しい もっと会いたい でも忙しいのに迷惑ですよね… と言われてあまりのいじらしさに死にそうになった。純粋な… ぼんやりした好意が心地よくて困る。 難点はその子が四つも年下ということだ。手を出したら…

コーヒーとサヴァラン

お腹が空いたのでベッドの上でサラダを食べています。 先日のジュンク堂の話の続きを書く。 約10000円分の書籍の入った白い紙袋をデート相手に持たせてコーヒーを飲むため移動する。ベローチェのピーナッツサンドが食べたかったのだけど近くの店舗は満席だっ…

little lust

村上春樹の小説ごっこをしてるから朝起きてからビールとりんごしか摂っていない。ビールは昨日飲み切れなかった缶をベッドの横に置きっぱなしにしてたものなので炭酸が抜けている。炭酸の抜けたぬるいビールはセクシーな感じがする。 イギリスのスーパーには…

+2.5度

熱があると涙も熱いって知ってた? 私は知らなかった。 夕方出かける前嫌な感じがして体温計を脇に挟んだら平熱、出先で寒気と喉の痛みをごまかしやり過ごして帰宅すると見事に発熱のきざし。うちの親は体調不良に厳しいので最悪だ。なぜなら明日はベーカリ…

私は何も失っていない

昨日ののこりご飯をレンジで温めた後に ちがうな と思って湯どうふを作って食べている。私は食事をしながら作業したい側の人間です。 江國香織の小説にはおとなのような子どもと子どものようなおとなが登場する。 もっと早くに出会っていたかったとは思わな…

過発酵

クレームひとつ対応しただけで夜も眠れないなんて社会人やっていけるのだろうか。 今日オープンのベーカリーに販売スタッフとして出かけた。妹の友達の親が開いた店で、人手が足りないらしく親に頼まれてアルバイトとして働くことになった。といっても人件費…

延焼

猫みたいなあくびと 赤ん坊みたいな泣き顔 涙は出ていないし声も出ないのだが、表情が痛いと言っているようで 目が開き、時たま手を握りかえす ほら今、笑いかけた という父らの すがるような祈りが虚しい 反射に過ぎない 意思の表示 意識の保持 きっとほぼ…

機内持ち込み禁止

乗った便にB席がなくて焦る。上空のオフライン環境でブログを書いている。目的地の空港で父と待ち合わせている。 遷延性意識障害。父の母親、私の祖母がいわゆる植物状態に入ってから半年が経過した。私が彼女に会いに行くのは叔母の葬儀以来だから、もう一…

dry air

喉が痛い。口の中がザラザラになるのが嫌で普段飴は舐めないけれど、今は家で飴を見かけたらポケットに入れている。 紅茶飴、ハッカ飴、フルーツ飴、コーラ飴、のど飴。あちらこちらから出てくる、出てくる。キッチンのカウンターに放置されたものや戸棚の中…

2時間半かけて力尽きた

本当はやらなきゃいけないことがあるし明日の朝は早いのだけど、忘れる前に書こうと思ったので書く。前回分の続きかもしれない。 本の買い物に付き合ってくれた男友達は注文通り、ちゃんとデート仕様で来てくれた。初めて話しかけてからもうすぐ五年経つが、…

受験生と携帯なしの修行

自分はつくづく衝動的で消費的な人間だと思う。根が快楽主義だから美徳のために愉しみを我慢するというのが耐えられないのだ。 炭水化物 睡眠時間 アダルトビデオ 我慢できるものが増えていくのが大人ということかな。 塾の生徒で、そんなに喋ったことのなか…

カモメのまばたき

今日のバイトは昼と夜のシフトだったので14時すぎにまかないを食べたあと2時間の休憩を挟む。家族とずっといても気詰まりなのでそういう時はだいたい屋上に面した広い部屋でじっと横たわっているが、今日は天気が良かったので外へ出てみた。最初は駅前の喫茶…

memory device

ロングスリーパーの私が3時間しか眠らないで一日好調に過ごせるわけがないのだが、目が冴えてしまったので仕方がない。ベッドで仰向けになってこれを書いている。 文学部のくせに遅読家なので年始に読み始めた本を未だちまちまと読んでいる。江國香織の雨は…

セーリセートン

今日はお酒を飲んでいない。 なんとなく落ち着かなくて日記のようなものを書いてみる。3日ぶりくらいに車を運転したので脳が興奮している。運転って集中力使うよね。 しばらく思考の鈍い、脳みそツルツルの期間があったのでこのブログはリハビリみたいになっ…

校正後

美しいなと思った。 菅田将暉の横顔。彫刻のような鼻背の無疵の造形美に幾度となく目を見張った。 渋谷アップリンクで 生きてるだけで、愛。 を観てきた。アレハンドロ・ホドロフスキーの映画とシェイプオブウォーターを観に行って以来だから三度目だ。一人…

‪このワクワクが希望だ‬

しばらく閉鎖していたこのブログも、年が明けたので再開しようとおもう。ふたたび、ひらく。 見にいくはずだった初日の出は起きられなくて断念し、代わりに一番仲のよい女の子と初詣に行く。大吉を引いた。 「小さきおのれの我にのみとらわれず新しき世界に…

にべもなく

新宿プローズ まぶたを閉じた思い出横丁 人のいない小田急前、ルイヴィトンの広告にキスするスペイン人 新宿御苑落ち葉のシャワー 心の落ち葉がかさかさと音を立てる 積もった言葉が踏みしめられ ぱきりぱきりと鳴いている 夜の砂漠みたいな人だった 水を渇…

書き直さない文章4

11.29 社会学部の教授の担当する講義を聴講した。ゲストスピーカーは以前、研究室で会ったことのある女性だった。受講生は少ないのか、サボりが多いのか、地下の小教室は霜月の冷気に浸食されてうらさびしい感じだった。 入管法の改正年度と不法就労者のグラ…