朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

減速せよ

 

 

大事な記憶はなくす前に記録する。

 

好きな子と行った場所、した事をメモする。思い出した順に書くから時系列じゃない。夢かもしれない。

 

大学見学。友達の学生証を借りて図書館で「博士の異常な愛情」を観る。オルガンの鳴るチャペルに寄る。コーヒーをテイクアウトしてバイト先まで送ってもらう。大切な友達の話をした時に少し泣きそうになる。

 

オルガンの鳴らないチャペルで少し真面目な話をする。前日に電話を掛けたら、勘が良い、怒られると思ってたみたいで小売店の業務対応みたいなカチカチの声が聞こえて笑った。私は酔って真っ暗な部屋で寝そべって窓から差し込む車のライトを見ていた。

 

バレンタイン前にデパートでの買い物に付き合ってもらう。その後入った喫茶店でわかりやすいサプライズをされる。前に好きな女の子がしてくれたみたいなやり方で口元が緩む。わかりやすいのでお返しはちゃんと準備できていた。バイト先まで送ってもらう。

 

旅行先から電話をかけない。我慢する。そのかわり葉書を出していいか聞いたら間髪を容れず住所を教えられる。好きな女の子が煙草を吸う傍ら、なるべく綺麗な字で埋めてコンビニで切手を買って投函する。帰りの夜行バスが9時間かけて東京まで戻ってくるのを朝の光とともに迎えてもらう。私はクタクタで、喫茶室で温かい紅茶を飲んで眠くなる。煙草をもらう。向かいの席はご機嫌。

 

旅行先から電話をかける。我慢しない。ソウルは高校生の時に行ったことがあるらしく、私の泊まった宿と通りと1つ建物を挟んでその子の泊まったホテルがあって偶然がキラキラしてて嬉しかった。近くの観光スポットを教えてもらって通話中にしたまま見に行った。帰りはオンラインの対戦ゲームをしながら歩いた。葉書を出す。

 

ビールを飲んだあと新宿武蔵野館に「デッドエンドの思い出」を観に行く。上映後、思い出横丁で夜ごはんを食べている時に相手が体調を崩し始めたので早めに帰る。すごく謝られてバツが悪かった。そんなに機嫌悪そうに見えたのかな。吸ってた煙草を取り上げる。

 

出会った日のこと。予定外に時間が空いたので約束していたカレーを前倒しして食べにいく。青島ビールを半分こする。安く飲めるバーに連れて行く。煙草を二本もらう。ホステルのチェックアウト締め切り3分前のラスト2ベッドをカウンターで押さえる。冗談のつもりだったのに泊まっていくと言われて、驚いたけどカードで2人分払う。犬みたいな子だなと思ったけど拗ねられそうなので猫みたいだねと伝えた。