朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

2019-01-01から1年間の記事一覧

あなたにとって愛して止まない大切な者は

恋人を実家に泊めた。 わたしの地元で夜ご飯を食べていて、ちょっと別れがたくて連れて帰ったら母は何でもないように先に寝て、朝はお味噌汁を二人分よそってくれた。 使い捨てのアメニティではなく、自分が普段使っているのと同じマレーシア製の歯ブラシを…

遠くに行かないといけないと思う。 誰にも言わずに。 何も求めずに。 今ここにいるべきではないと思ったらその感覚は永遠に続く。 そうして誰もいなくなってわたしだけが残る。

内側にこもりたい

普段立ち寄らない場所に行く必要があるのだと思う。今からカレーを食べたら自宅ではない場所へ向かいたい。 とは思うものの、同時にわたしは知っている。わたしはこのまま真っ直ぐ家に帰るだろう。 なぜならば地続きの生活と痛み止めの切れかけた重たい子宮…

生活とは特別なものではない

この時間、意外にも電車は空いている。 定時から一時間ずらして帰ると、ちょっとだけ得した気分になる。わたしの勤め先は髙島屋の前にあるのだが、デパ地下で割引された高級なお弁当を手に入れて祖父母に会いにいくと喜ばれるので、給料日後のまだゆとりのあ…

チャンスだと思うのでブログを書いてみる。 今日は半日缶詰で講義を受けてきた。ひとりの人間から言葉のシャワーを浴びるのが一番思考のリハビリになる、やはり。 論理を展開する男性の話に集中し、たまに眠気に襲われながらも内容についていけば、発語とは…

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Dear Life 共同住宅を扱う仕事をしていると、ごくたまに詩的な響きを持つ建物に出会うことがある。 ディアーライフ。その名前の美しさにしばし手を止める。愛すべき生活。紐付けされたナンバーも意味を帯びて見えてくる。 膨大な数の物件名に目を通し、出力…

メイクラブ

昨日はラブホテルに始まり、ラブホテルに終わった一日だった。 予定になかったチェックアウトから3時間後、小説を3冊買って新幹線に乗る。1冊は恋人が選んだ。しばらく前、話題になっていたラブホテルが舞台となる物語だ。 就職してからまとまった時間が取れ…

本当の言葉を喋るということ

必ずしもすべての人にとってそうではないが、彼女の場合、自分で考えた自分の言葉を話すということは、生命そのものよりも大切だ。 そういうわけで言葉とは、神聖にしてごく私的な領域であるため、自分の脳や身体を経由しない言葉を紡ぐ行為は許しがたいこと…

生活への敗北

優先順位の一番上がわからなくなるのがこわくて、ひとつのものを諦めることにした。わたしがわたしであるために払った大きな代償は、すでにもう取り返しがつかない。自ら殺す前に心臓は生き絶えていたのかもしれない。いずれにせよ蘇ることはない。 砂時計の…

hiro

地獄のように悲しい。 懐きたかった、懐かせてほしかったと言われた。 自分のことを嫌いになりたくない。 誰のことも嫌いになりたくないのになあ

内側に鳴る心臓

何かを失っても一ミリも減りたくないという気持ちがある。 そんなことは無理に決まっているけれど常に備えていたい。そして私を失って大きく減る存在がいてもやっぱり困る。私は私だけの実存だ。 そういう前提の上で覚悟を持って生きたい。生きることは孤独…

猫の足跡

5pm 新宿 東京で一番忙しい駅の小さなお店でエーデルピルスとレバーを注文し、これを書いている。いつも最後の一席が見つかる。 昨日まで二日と一晩(厳密にいうなら丸二日) 好きな子と一緒に居た。私のゴールデンウィークの最たるゴールデン部分だったと思…

気持ちのログ

好きな子のことをどういう風に好きか、どうやって好きが始まったかを覚えておきたい。 二月には小さな友達として好きだった。はじめましてをした時の遠慮がちな感じとか人馴れしていない不器用さ、控えめな素直さが好ましかった。徐々に懐かれるくすぐったさ…

短い

記録せねばならないと思う。記録すべきことは今のところあり、そういう時期にかぎって心を忘れそうなほど目まぐるしく時の奔流の中にいる。 わたしと今の恋人はお互いに二番目のパートナーだ。時系列的に。 前付き合っていた相手とは言葉と距離と生活のギャ…

a cat

捨て猫を拾ったのだった。 ある夜、姿のない鳴き声を耳にして見渡したところ、どうやら家の裏の公園の茂みの何処かに野良猫が一匹いるようだった。 この安普請のアパートにはもう四年暮らしているが、あまり猫の馴染まない土地なのか姿を見かけたことは一度…

ここにある身体だけがほんとう

大学を卒業し2週間、企業に勤めるようになってから丸10日経過した。交叉路に出たという感覚がある。 私が学生のときに大事にしていたものは、かいつまむと尊厳と尊重であった気がする。人間としての尊厳だけが内にあり、同じように目の前の相手の知ることの…

みっつの幸せ

こんばんは。昨日は新しい門出の日でした。 えらい人のお話にあったことをちょっとメモしておきたい。 幸せには三種類、授かる幸せ 自由の幸せ 与える幸せとあるらしい。人生のお話でも生活のお話でもあったけれど、的を射ていると思った。 今一番大事な人と…

i

私が私として機能しているうちに私を好きになってくれる人がいて良かった。 私の優しさは私のためのものだから、優しすぎる人といてはいけない。 どうにも涙が出てダメだなぁ、別れの多い季節を言い訳にさせてね。もう会えないであろう人たちとまた会えるだ…

うまく言えないけど

熱いお湯に手を浸すようなことはもうできなくて、熱湯の注がれた厚めのグラスをそっと撫でているような、安全地帯に立ち尽くしている。

みぞのかがみ

救いたがるのは救われたがるからで、それはもうめちゃくちゃ業が深いのはずっと前から承知しているけれど、大好きな人たちを今よりわずかでもあたたかく明るい場所に連れていきたいと思うこと許してほしい。私ももっと辛抱強くなるので

減速せよ

大事な記憶はなくす前に記録する。 好きな子と行った場所、した事をメモする。思い出した順に書くから時系列じゃない。夢かもしれない。 大学見学。友達の学生証を借りて図書館で「博士の異常な愛情」を観る。オルガンの鳴るチャペルに寄る。コーヒーをテイ…

nikki

昨夜のこと。 満席のホールとキッチンを行き来しながらドリンクを運んであっという間に3時間、お店が落ち着いてきたら早上がりさせてもらって大学の方まで。 閃いてから3分で拵えてもらった海苔巻きを大事に抱えてあの子のいる薬局へ。お客さんにもらったス…

spring has come

恋とは人生においてワインのようなもので、食卓や夜を彩るけれど別に生活する上で必須ではない。適度に飲めば健康には良いが身体に良いものは他にたくさんある。飲み過ぎれば中毒になる。 人といつか会えなくなるということはこわい。大人になっても、いつま…

hug me tight

図書館で生徒に読ませる本と自分の読む本を借りる。不審者目撃の通報があったらしくカウンターに警官が来ていた。 先週旅行で大阪に行った。1人で向こうに住む知人たちに会いに行くつもりだったが、タイミングの合った大学の同期と合流して二日間行動を共に…

どうしよう

年下の子に好かれている。 一緒に居ることができて嬉しい もっと会いたい でも忙しいのに迷惑ですよね… と言われてあまりのいじらしさに死にそうになった。純粋な… ぼんやりした好意が心地よくて困る。 難点はその子が四つも年下ということだ。手を出したら…

コーヒーとサヴァラン

お腹が空いたのでベッドの上でサラダを食べています。 先日のジュンク堂の話の続きを書く。 約10000円分の書籍の入った白い紙袋をデート相手に持たせてコーヒーを飲むため移動する。ベローチェのピーナッツサンドが食べたかったのだけど近くの店舗は満席だっ…

little lust

村上春樹の小説ごっこをしてるから朝起きてからビールとりんごしか摂っていない。ビールは昨日飲み切れなかった缶をベッドの横に置きっぱなしにしてたものなので炭酸が抜けている。炭酸の抜けたぬるいビールはセクシーな感じがする。 イギリスのスーパーには…

+2.5度

熱があると涙も熱いって知ってた? 私は知らなかった。 夕方出かける前嫌な感じがして体温計を脇に挟んだら平熱、出先で寒気と喉の痛みをごまかしやり過ごして帰宅すると見事に発熱のきざし。うちの親は体調不良に厳しいので最悪だ。なぜなら明日はベーカリ…

私は何も失っていない

昨日ののこりご飯をレンジで温めた後に ちがうな と思って湯どうふを作って食べている。私は食事をしながら作業したい側の人間です。 江國香織の小説にはおとなのような子どもと子どものようなおとなが登場する。 もっと早くに出会っていたかったとは思わな…

過発酵

クレームひとつ対応しただけで夜も眠れないなんて社会人やっていけるのだろうか。 今日オープンのベーカリーに販売スタッフとして出かけた。妹の友達の親が開いた店で、人手が足りないらしく親に頼まれてアルバイトとして働くことになった。といっても人件費…