朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

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私が私として機能しているうちに私を好きになってくれる人がいて良かった。

私の優しさは私のためのものだから、優しすぎる人といてはいけない。

どうにも涙が出てダメだなぁ、別れの多い季節を言い訳にさせてね。もう会えないであろう人たちとまた会えるだろう人たちの狭間でいつもみたいに笑って「またね」と言いたい。

変わらないでいるためには終わりにするしかない、綺麗なままでバイバイしようね。そんなこと言ったら納得してもらえなさそうだから嘘を混ぜて曖昧なまま渡した言葉たちをいつかちゃんと捨ててください。そうしたらまた始めることができるので。

一度出会ったものたちはお互いを失うことがない。そんな呪いは存在しない。わたしたちは出会い、別れ、また出会う。

その日まで、満月のような清々しい光の差す場所にいてくれたらと願う。