猫みたいなあくびと
赤ん坊みたいな泣き顔
涙は出ていないし声も出ないのだが、表情が痛いと言っているようで
目が開き、時たま手を握りかえす
ほら今、笑いかけた という父らの すがるような祈りが虚しい
反射に過ぎない 意思の表示 意識の保持 きっとほぼゼロに近い
それでも
思ったより生きていた
思ったよりずっと
彼女の 絵手紙があるから燃えられる という直筆のはがきを見たとき 不覚にも 深く深く 触れてしまった その熱に
火傷して帰ってきた
猫みたいなあくびと
赤ん坊みたいな泣き顔
涙は出ていないし声も出ないのだが、表情が痛いと言っているようで
目が開き、時たま手を握りかえす
ほら今、笑いかけた という父らの すがるような祈りが虚しい
反射に過ぎない 意思の表示 意識の保持 きっとほぼゼロに近い
それでも
思ったより生きていた
思ったよりずっと
彼女の 絵手紙があるから燃えられる という直筆のはがきを見たとき 不覚にも 深く深く 触れてしまった その熱に
火傷して帰ってきた