朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

心労

 

 

心に負担がかかる瞬間がある。

良くも悪くも心が動いたりギュッと潰れるように軋む時、実際に喉の奥が痛い。首の根本と言うべきか、鎖骨の上と言うべきか。

とかく人の世は心が乱れることばかりなので、今日もギシギシと心の骨が押される。

 

今週は家の中にずっと張り詰めていた糸が存在した。それは家を留守にしている時も私の意識の内側にあり、大学に居ても山手線のホームに居ても、意識したその瞬間に私は家に戻ってしまうのだ。

          縛られている。

その縛りは多分しがらみとかその類のもので、どうしようもない事柄なのだ。誰が悪いわけでもなく仕方のない気まずさ。

 

それでもできれば知りたくなかったと思うような運命が私の肩を叩き、私は痛みと出会う。

 

寒々と広がる沈黙から目を背けても事実から逃れることは出来ない。

散文的な寂寞は広大で、ただ荒涼としている。