朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

ホークラックス



言おうと思う。分霊箱の在り処を。


以前、別のところに書いたことだけれど、アカウントは分霊箱のようなものだと思っていて、ある人は魂を一つの場所にかくしておくことは危険だと考えて七つに分断した。
分霊箱は破壊されても本体は気付くことがない。

果たしてわたしはいくつ分霊箱を所有しているだろうか。いえ、そこは場所であって時が来たとき外へ出すり抜ける出口だ。

言おう。
ここ以外に魂を連ねる場所があることを。
今も確認できる場所が三つ、もう無くしてしまったものがおそらく三つ。

それらはメッセージボトルだ。アカウントは“誰か”に希望を託して流す。不確実で不特定。

では、確実(実はそうではなく、別の危険が伴う)で特定的なのは何か。手紙だ。
誰か、特定の人物に宛てて書く手紙は、主にただひとりの読者を目標として書かれた魂だ。

危険だ。それは分霊箱なのだ。
隠し場所がアカウントの先の“誰か”ではなく、ひとつの生き物になった時、その隠し場所が破壊されてしまった場合、分霊箱も一緒に喪われてしまうからだ。

分霊箱が喪われる時。それは、その人物が息絶えたとき、もしくはその記憶を無くしてしまったときだ。
ただし、忘れてはならない事は分霊箱は魂の切れ端であって魂そのもの、ましてや本体ではないということだ。