朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

生活への敗北

 

 

優先順位の一番上がわからなくなるのがこわくて、ひとつのものを諦めることにした。わたしがわたしであるために払った大きな代償は、すでにもう取り返しがつかない。自ら殺す前に心臓は生き絶えていたのかもしれない。いずれにせよ蘇ることはない。

砂時計の砂が落ちきる前に壊して撒いた。美しい砂の煌めきは閉じ込めておくには惜しかった。わたしはわたし以外に何も所有しない。