朝のコインランドリー

洗うものは山ほどあるんだけど

受験生と携帯なしの修行

 

自分はつくづく衝動的で消費的な人間だと思う。根が快楽主義だから美徳のために愉しみを我慢するというのが耐えられないのだ。

炭水化物 睡眠時間 アダルトビデオ

我慢できるものが増えていくのが大人ということかな。

 

塾の生徒で、そんなに喋ったことのなかった中学生がスマートフォンに触れない生活を一年続けているという。修行僧みたいなライフスタイルだと思い、その姿勢を見習って少しだけインターネットの利用を控えてみることにした。そんなにうまく行ってる気もしないけど、とりあえずiPhoneの機能にある休止時間というものを続けている。対象は主にTwitterInstagram。厳しいかな、どうかな。

 


小説を交換する友達のこと

私が今でも思い出して少し悔やむことのひとつにスペインのポストの話がある。2017年4月、大学の友達と旅行でマドリードに滞在した時、家族と知人にポストカードを送った。本来であれば郵便ポストに投函するべきところを、私たちは切手を購入した駅の小売店(日曜日だったので郵便局が空いていなかった)に設置されていた緑色の小さなポストに預けていったのだ。旅行を終えしばらく後、友達に葉書が届いていないがそちらのものは届いたかと確認の連絡を受けて郵便物の永遠の消失が発覚した。まぁ仕方のないことだと思いつつも、未だたまに思い出しては、横着をせず地上の公式のポストに入れて帰ればよかったと後悔する。


その話をこの間学科の友人にしたところ、その店の主人はきっと他人の手紙を読むのが趣味で、旅行客の郵便物だけより選んで開封していたにちがいないと自信ありげに返された。そういう風に考えることで救われる思いがあったのは確かだ。そう思うことにした。


思いついて贈られてきた10000円分くらいの図書カードをどんどん財布に詰めたら嬉しくなった。ジュンク堂で10000円分の買い物するのを例のストーリーテラーの友達に付き合ってもらう。彼と遊ぶといつも仲のいい男の子を一緒に連れてきてしまうので、デートだから連れてこないようにと釘を刺しておいた。自分がこれから読む本を洗いざらい人に知られてしまうのは恥ずかしい。せめて見せる相手は自分で選びたい。